半沢直樹 キャスト・ 支店長役は石丸寛二

善人キャラクターが演じる支店長役は気弱な悪人

ドラマ半沢直樹では大阪西支店の支店長を演じていたのが石丸寛二さん。
第一部の大阪西支店で融資課長だった半沢直樹と「5億円の融資」をめぐり対立する浅野匡を演じていました。

両者は合併前の産業中央銀行出身で東京第一銀行との合併により、東京中央銀行の大阪西支店長として、そして当時そこで融資課長だったのが半沢直樹という関係でした。
支店長の浅野は部下には厳しく傲慢な態度をとり、上司には低姿勢になるというその振る舞いは、巷に存在する上下関係の厳しい組織の中の典型的でありがちな中間管理職の姿でありました。

善人キャラクターを演じることが多い石丸寛二さんが気弱な一面を持ちながら支店長として傲慢な態度で半沢直樹ら部下に接する悪人キャラクターも様になっていたようです。




支店長役の石丸寛二さんは

その甘いマスクと魅力的な声は外見だけ見ていると、とても傲慢な態度をとる悪人キャラクターというイメージが薄くなってしまうのですが、そのギャップがいいのかもしれません。
石丸寛二さんは元々、音楽で表現する道を模索する中、劇団四季で舞台を中心に活動を続けた舞台俳優として様々な役を演じてきました。

これまでも俳優としてたくさんのドラマにも出演し、その外見からは想像できないような役柄も演じてきており、そのなかで演じた半沢直樹の浅野匡役は俳優としての石丸寛二さんの出世作となったわけですね。
現在も俳優として歌手としてまた、司会なども務めマルチに活躍し今ではテレビドラマでは見かけない事がないくらいに活躍されているようです。

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外見のイメージを守る余りに役の幅が狭まって凝り固まってしまう役者さんもいますが、その点でも半沢直樹 で演じたギャップのある浅野匡役は表裏を演じた石丸寛二さんの演技に注目です。
余談ですが、総務部長兼野球部部長という役で出演した「ルーズヴェルトゲーム」のなかで、キャッチボールをするシーンがありましたが、そこで驚くシーンが見られます。

石丸寛二さんの苦手な事はやはりスポーツなのでしょうか。

半沢直樹を追い込む支店長の浅野匡

浅野匡は職場では傲慢な態度と低姿勢になる二面性を持った部分がある反面、家では家族思いの優しい父親というキャラクターを兼ね備え完全な憎まれ役ではないことが分かります。
自分で私的に作った損失の穴埋めをするために友人の会社へ5億円の無担保融資を強引に進め、自身はその見返りに資金を受け取り、焦げ付いた融資の失敗を半沢直樹ら部下に押し付けようとしました。

不正は半沢直樹らによって暴かれ焦げ付いた5億円の不正融資は回収され落着となるのですが、半沢直樹に土下座をする浅野匡の姿は根っからの極悪人の姿はそこにはなく一貫して芯の座った性格とは違う浅野匡のキャラクターが見え隠れしています。
堺雅人さん演じる半沢直樹の上司に対しても怯まない凄味が感じられ第一部における一番の見応えあったシーンでした。

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