半沢直樹 原作者は 社会派「痛快」ドラマの火付け役

半沢直樹 原作者は池井戸潤

「やられたらやり返す、倍返しだ」が印象的だったドラマ「半沢直樹」。
このドラマの原作者は、今や2010年以降、テレビの主役といわれる程の数々の話題作を世に送り続けている池井戸潤さんです。

銀行業界の見えない組織の一面を原作者ご自身も銀行員であった経歴から見ている人にも分かり易く、そこには銀行という組織の中に潜む人間模様とその中での駆け引きは毎回痛快でした。




半沢直樹は世代で感じる闇を原作者の目線で表現したエンターテイメント

原作者に一番近い年代の主人公として半沢直樹という人物が生まれています。
原作者自身が経験してきた平成の時代が始まる頃、バブルといわれる時代の銀行という組織の荒波を生きてきました。

原作者は半沢直樹という人物に投影して組織にモノ言えない人たちに現代のモノ言う銀行マンとして型破りに見えてしまう本音を通してワクワクドキドキできるエンターテイメントを伝えたいというねらいがあったようです。

池井戸潤さんは、自身が入行したバブルの時代からドラマが始まるまでの間、銀行で起きる様々な問題や人間模様を雑誌という枠の中で連載してきました。
それによって半沢直樹はサラリーマン世代にとって身近なものとなっていき、働く現代のサラリーマンに活力を与えてきました。

その他にも「ルーズベルトゲーム」や「下町ロケット」更に「陸王」などの逆境から這い上がるドラマの人間模様を描いた作品として人気がありましたが、果たしてこれらの作品もエンターテインメントを意識した作品にしたかったのでしょうか。

半沢直樹の原作者は現代の痛快ドラマの火付け役でもあります

『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』この池井戸潤さんの原作を基に半沢直樹はドラマで登場しました。
他にも「花咲舞が黙ってない」でもその名の通り銀行に潜む筋の通らないことに対して「黙っていない」という主人公のスタンスは見る人まで惹き込む痛快さが話題になりました。

現代版の水戸黄門を見ているようでしたね。
主人公は異なりますが、銀行を舞台に様々な問題が露呈し、それに対し真っ向からぶつかる半沢直樹や花咲舞にみる主人公の姿は現実では考えられないその痛快さは間違いなく見る人を惹きつけていました。

テレビドラマも2000年以降は閉塞的な世の中の風穴を開けるかの様に物言う主人公のドラマが多くなっていたようです。
観ている人もこれを見てスカッと爽快な気分なれることで、そういう点で半沢直樹は物言う主人公の社会派痛快ドラマとしての火付け役であったことは間違いないでしょう。

続編はあるのでしょうか、期待してしまいますよね。

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