半沢直樹のドラマ主題歌はありますか

ドラマ半沢直樹に主題歌はありません

ドラマと言えば盛り上がりとそのシーンに欠かせない主題歌や挿入歌の存在がありますが、なぜ半沢直樹のドラマにはそれがないのでしょうか。
2010年以降、池井戸潤さん原作のドラマには半沢直樹の他に、これまで小さな企業が大企業と渡り歩く痛快社会派ドラマが次々に放送され話題になりました。

いずれも原作者の思う所であったのですが、大きく立ちはだかる者の悪事を挫く逆転の展開エンターテイメントとしてどれも見ている人を爽快な気分にさせました。
そう考えてみると半沢直樹以降、池井戸潤さん原作ドラマ「ルーズヴェルトゲーム」「下町ロケット」「陸王」など同じ日曜の時間帯に放送されたドラマにも同様に主題歌は存在しませんでした。

映像で作られた時に、それは考えらえた演出の一部だったのでしょうか。
ドラマ半沢直樹も、原作の流れをドラマ化したものですが映像の中で演じられた半沢直樹という人物像とシリアスな展開は毎回息を呑むようでした。

むしろその息をのむ展開の中であえて主題歌というのがなかったとしても、それは賛否がありますがこれだけの半沢直樹の視聴者にとって必ずしも必要不可欠ではなかったわけです。




痛快劇半沢直樹をはじめとするドラマと主題歌
主題歌と言えばドラマのスタートやエンディングにかかるものですが、これまでであればドラマが主題歌を育て、主題歌がドラマを育ててきたと言う経緯がありますから毎回話題にもなりました。
その時代から主題歌や挿入歌とは別にもう一つ劇中で流れていたのがサウンドトラックでしたね。

これこそが劇中の展開によってそれをリアルに表現できる音楽であったようです。
時にサウンドトラックの音楽に合わせてエンドロールが出されたする展開というのが痛快社会派ドラマには合っていたのかもしれませんね。

半沢直樹シリーズと言えば同じ頃に同じ原作者の経済小説をドラマ化した「花咲舞が黙ってない」シリーズでは、主題歌がありました。
同じ池井戸潤さんの原作シリーズでありましたが、半沢直樹と違いテレビドラマでは一話完結する連続ドラマでしたし、また放送局も違っていましたからそれはむしろ、主題歌は必要と考えられたのでしょう。

半沢直樹をテレビドラマ化するにあたって

半沢直樹は平均視聴率28%(最終回の視聴率では平成ドラマの中では1位を記録した42.2%)という数字が裏づけるくらいに多くの人に支持をされました。

「倍返し」という言葉が流行語となり国民的ドラマとなったわけですが、当初はそれ程放送局側は期待してはいなかったようです。
社会派痛快ドラマがこれ程までにヒットすると考えられていなかった時に、放送局側としては銀行業界を舞台に男社会の見えない人間関係の権力闘争がクローズアップされていました。

予めドラマの視聴層もある程度絞っていたことから一部の者しか分からないであろうとして最初から視聴率もそこそこでの数字を見込んでいただけでした。
悪い言い方をすれば、主題歌が使われなかった理由になり得るのが、それ程半沢直樹がテレビドラマになる事にあたって当初は放送局側のドラマに対して期待薄であったという事になります。

しかし、放送局側の思惑とは裏腹に社会の中でも組織の中でも言いたいことがうまく言えない多くの働く世代から更に幅広い世代へと関心が広がっていきました。

原作とは違ったキャラクターとして作られた半沢直樹が権力の荒波に真っ向立ち向かっていく姿に多くの人が惹きつけらる結果となりました。
結局は嬉しい誤算となったわけですね。

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